昔の人の考えたオーロラ
昔の人は自然を敬い、人智の及ばない現象に恐怖を抱き、神様や幽霊の存在を信じてきました。
その美しさとは対照的に恐怖と結び付けられていた

オーロラは記録などから、古代からその存在が認められています。
現在では科学技術の進歩や宇宙開発などにより、オーロラ発生のメカニズムが解明されてきており、研究者でない私たちでもその原理が理解できるようになりました。しかし古代や中世の人々はオーロラのその神秘性から、神の怒りであるとか、死後の世界と現世をつなぐ橋であるとか、戦場で亡くなった人たちがオーロラの中で戦い続けている、などと考えていました。また中世のヨーロッパや中国では、低緯度のため赤いオーロラが現れることがあったそうですが、空が真っ赤に染まる様子は、人々に血や死を連想させ、不吉な出来事の前兆であるとされたそうです。
オーロラはその美しさとは対照的に、昔の人々にとっては恐怖と結び付けられて考えられていたようです。
こういった迷信的な考えではなく、もっと現実的に考えようとした人たちは、オーロラの正体を「金鉱からの蒸気」だとか、「氷山からの反射光」であるとか、なんとかその正体を科学的に証明しようとしていたようです。しかし、どの考察もオーロラの正体を完全に説明するには至りませんでした。その原理が解明され始めたのは20世紀ごろになってからです。
人間の創り出した大都市は迫力があり、何百メートルもある建物を見上げていると文明の偉大さを感じます。しかしそれ以上に地球上にある自然の壮大さ・美しさには完全に圧倒され、時に恐怖さえ感じます。人間の入り込む余地がない、という感じです。
昔の人は自然を敬い、人智の及ばない現象に恐怖を抱き、神様や幽霊の存在を信じてきました。私ももし、人々の言う「人生観が変わるようなオーロラ」を見たなら、その凄さの前に何もわからなくなり、そういった伝説や迷信を信じてしまうのかもしれない、と思います。